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2017年8月 9日

7月22日土曜日、千住あさひ町歯科のある北千住駅前が足立の花火に沸いている時に、
インプラント勉強会に参加しました。
 1年を通じたメインテーマはインプラント周囲炎についてですが、
今回はアバットメントスタディーについて。およびバスケットテクニック、
でした。
 本院ではMAROクリニック院長の下尾先生にオペを依頼しているのですが、
インプラント補綴とメインテナンスは当院で行いますので、インプラント手術を含めた、
最新の知見を取り入れる目的で参加しています。
 今回のトピックは、今年1年を通して勉強してきた、インプラント周囲炎について。
インプラント周囲炎の原因は多岐に渡りますが、基本は通常の歯周炎の予防と同じです。
定期的なプロフェッショナルクリーニングと、患者様ご自身の清掃が基本になります。
 インプラントそのものの要因としては、接合部のリークがあり、下部構造と上部構造の接合部は、半径1.5mmで細菌感染による吸収が見られます。
 従って、最新のインプラントにはスイッチバック・シフティングという構造を付与し、インプラント体よりも上部構造を1.5mmぐらい小さくした構造を付与し、吸収半径を骨から離す処置が採られるようになりました。
 また、インプラント上部にセットするアバットメントと呼ばれる構造体ですが、今まではこれに、即重レジンを盛り上げて、歯肉を少しずつ押しながら最終構造での歯肉形態を作り出す、アバットメント・スタディーという操作を行ってきましたが、このアバットメントはインプラントに直接セットされるもので、この取り外しが4回を超えると、急に骨吸収が大きくなるという、研究結果が明らかになり、マロクリニックではインプラント埋入直後に、マルチユニットをセットするようにしているようです。
 また、インプラントのエージング(CO2コンタミネーション)防止のため、光機能化を行っているとの事。また単独植立の際は、これらを防止した処理がなされている、ストローマン製品を選択しているようです。
 あさひ歯科においても、これらに対処できるように体制を整えていく所存です。
 まあ、光機能化の器械は大変高価なのですが・・・。
バスケットテクニックは、埋入術者が実行するのですが、補綴的術前の準備が必要な為、上部構造から関与する、当院のような場合でも、理解しておく必要がありますね。

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院長 塚田洋 千住あさひ町歯科
http://www.asahi-118.com/
院長 塚田洋

【略歴】
1975年松本歯科大学卒業
同年松本歯科大学歯科保存学第二講座勤務
1988年医療法人裕仁会勤務
2007年千住あさひ町歯科開設

【所属団体】
松本歯科大学歯科保存学第二講座非常勤講師
日本歯科保存学会会員
日本歯科矯正学会会員
日本成人歯科矯正学会会員

【趣味】
読書、音楽・舞台観賞